2024.06.21平和集会
6月23日の慰霊の日を前に平和集会をおこないました。
今回はきりん組、ぞう組、姉妹園の安謝こども園の5歳児、そして保育参加ということで保護者の方の参加もありました。
平和集会ではこれまでの平和への取り組みや慰霊碑巡りの様子をお互いに伝え合いました。
今回の平和集会では79年前に戦争を体験した玉寄哲永さんが当時の様子を子どもたちにわかりやすいような言葉で伝えてくれました。
首里に向かったが、日本軍の偉い人がいる壕だから近づくな‼と追い返されたこと…
経塚に逃げると突然落ちてくる米軍の照明弾に怯えて隠れたこと…
食べ物もなく、死んだ馬、雑草、サトウキビの根、芋の根を家族で分けて食べたこと…
2機の戦闘機に狙われ道の石積みの裏や表に逃げ回ったこと…
父親が掘った隠れる為の穴を日本軍に奪われたこと…
目の前で次々と亡くなっていく沖縄の人たち、そして3歳の弟も…
喜屋武の浜でようやく見つけた食べ物を日本軍に奪われ、代わりに渡された手りゅう弾…
玉寄さんは、戦争の事は思い出したくないが、戦争があったことや起こった事は忘れないで欲しいという思いで子どもたち全員に語り掛けてくれました。
そして今回の話で一番伝えたかった「戦争は悲惨で惨めなもの、戦争は絶対に起こしてはいけない。二度と沖縄を戦場にしてはいけない。
話し合いで解決できる世界になるように、次の平和な世界を作っていくのはあなたたちの仕事ということを忘れないで欲しい。
自分やみんなの幸せのためにできることを一生懸命やって欲しい、幸せに楽しく、不自由なく生活できることが平和です。
どうか今日のお話を家族のみんなに伝えてみんなで考えて欲しいです。」という言葉で締めくくっていました。
最後は全員で平和への思いを胸に「へいわってすてきだね」と三線の音に合わせて「月桃な花」をうたいました。
会が終わり、玉寄さんが「子どもたちの元気な顔や笑顔を見ると、とても元気をもらいました。これが私の平和です」と声を掛けてくれました。
6月23日 慰霊の日は是非、家族の皆さんで平和について考え、話し合ってみて下さい。